立石先生は民話を中心に民俗の調査を始められて50年。採集した民話は7000話。現在は講演会や執筆活動の合間に、岡山県内を中心に「立石おじさんの学校」を開催し、民話の語り手の養成にも力を入れておられます。
民話は昔からずっと、親から子へ、そして孫へと寝物語に語り継がれてきました。一日中、畑仕事や家事に追われて子どもとゆっくり遊ぶ時間も取れないお母さんが、子どもを寝かしつける間の時間にお話をしてあげる・・・子どもにとってはお母さんが側にいるという安心感、満足感に満たされ、お母さんのぬくもりに包まれた幸せなひとときだったことでしょう。
今は、「読み聞かせ」の時代ですが、、せめて小学校の低学年までは、お母さんの膝の上にお子さんを乗せて読んであげてほしいとおっしゃっていました。
先生のお話は、とても分かり易く、うんうん・・・と、納得させられるお話でした。そして、民話の語り手の真骨頂・・・立石おじさんの語りには、聞き手の心をひきつけ、民話の世界へいざなう素敵な力がありました。
えっ、もう時間なの?・・・と、誰もが驚くほどのスピードで先生のお話が終わってしまいました。
質問の時間に、館長の「矢掛町には美川の方に民話があるだけで中川にはない。岡山県でも民話と言えば県北の山の町。山があるところに民話が多いのはなぜ?」との質問に「民話がないのではなくて、民話を聞き取り、発掘する調査がされていないだけ」とのお答えでした。・・・納得!
昨年の岡山弁の青山先生に触発されて、中川の方言集を出された館長さん、さてさて、今回はどうなることやら・・・。
最後に、先生のお話に心を打たれた私は、けなげなみみずの鳴き声を聴いてみたくなりました。でも、今はカエルの合唱ばかり・・・。
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